(3)跡取り娘

sora

 

わずか2年で神宮さんを辞めたのは 結婚が決まったから…。

お相手は、3つ年上の福井県の男性。

初めて出会ったその日にプロポーズをされました(笑)

 

跡取り娘だと育てられ 養子さんをもらう…って知らぬ間に決められてる私にその人はこう言いました。

『うちは父親が養子に来て、今のうちの家業を盛り立てたんだ。

だから、4人兄弟の末っ子の自分は、小さい時から 「お前は、どこかのおうちへ養子に行って

そのおうちを盛り立てるんだよ」と言われてきた。 だから君と結婚してその役目を果たすんだ』

 

奇しくも、私の父の商売と、その方のおうちのご商売はまったく同じ!

こんな計ったような話があるんだな〜〜 そうか!こういうのを『赤い糸』って言うんだわ^_^

って、世間知らずも甚だしいオメデタイ私は その時、本気でそう思ってしまったわけであります(笑)

 

養子さんに来ていただいて、この家を継いでいくのが マストである事に、

大きな疑問も持ち合わせていないというその頃から、言われるがままだった私ですので

「養子さんをもらうのは、若いだけが取り柄」…(笑) なんて言われて大きくなったこともあり

こんなに若いうちに こんなピッタリな条件の人にめぐり逢えたことで

これで、小さい頃から課せられてきた役目が果たせる… と、ずいぶん誇らしくも思ったほどです(^◇^;)

 

まさか…それから数ヶ月後の その結婚式の3日前に 急遽、結婚式をキャンセルすることになり

まだ20歳そこそこの私が そのあと悲劇のヒロインにどっぷりハマってしまうとは…

この時には、彼も私も両親達も… この物語に関わっている人の誰もが

微塵も感じてはいなかったのです…(^◇^;)